遊戯王DSでのアーキタイプ「ステロイド」と命名

 「遊戯王で強いデッキは何?」という問いにGoogleを使って「遊戯王 最強デッキ」などと検索してどこぞの優勝デッキをコピーするというのは誰しも考えそうなことで、その結果としてある大会が同系デッキが四割を占めて潰し合いになった話を見た。MTGでもよくあった話。

 ことがMTGだと、ベスト8が十人十色になるように予選からリーグの序盤で同系を当てるという采配が取られるようで、俺がベスト8に残った昔の自慢話を掘り返すと、赤青デッキだったが「鉄爪のオーク」などがレシピに書き込まれ、赤単系であると見なされて赤単と三回以上当たり、そして「大クラゲ」などの当時珍しかったバウンスによるタイムコントロールが功を奏して決勝卓に上がった。

 まあ優勝はその時点ではもう無いのだが、MTGの卓は8人テーブルなのでベスト8まで決勝卓。緑五色系と当たり、再度インした「汚れ」(緑のクリーチャを全て破壊という黒のカードだが、青黒のダメージランドで黒が出るようにした)を引き当てられず、最終戦は負けだった。単純なサイドだが、その後にビッグブルーで採用されたのが雑誌にのって、俺は載らなかったようだ。

 それでなんだ、遊戯王だ。まあ最強というのが優勝と同義で四割が同じデッキになってしまったということは俺が考えるまでもなく多数決の力で答えは出ていて煮詰まっている。

 その意味で、遊戯王DSナイトメアトラパドールでもコンピュータのデッキタイプは豊富だが、レベッカに「ライトニングボルテックス」を打たれて負けたのが直近の負けで、それ以外はペガサスや5つ星のデュエリストにも順当に勝っている。その戦術が攻撃力の高いレベル4モンスターを軸に装備魔法でゴリ押すというもの。

 これを「ウィニー」と呼んでいたが、語弊があるのでMTGの「アーナムジン」に焼きを入れた「ステロイド」というアーキタイプがそのまま「ランプの魔人ラ・ジーン」とかぶって攻撃力1600〜1900のレベル4カードを装備魔法で強化して殴る戦術に「ステロイド」という名前をつけたら呼びやすいんじゃないかと思いました。

 昨晩はそれでも「ライトニングボルテックス」をどうしようかとカウンター罠の「神の宣告」を1枚忍ばせて、あとは「トラップジャマー」とか「マジックジャマー」も有り得るのは遊戯王には土地の色という概念がないから、ステロイドでもデッキからカードを1枚割けばカウンターも入るわけで。トドメの焼きを入れるなら、カウンターを構えてもう1ターンしても同じことという論理でカウンター優位かなとは思うんだけど。まあケースによりけり。

 その辺のテクで「遺言状」でレベル5以上の「幻術師ノーフェイス」を持ってくるギミックも気に入っていて、まあ純然たるステロイドでは無いかもだけど、趣味も少し入れて完成。

 いつの間にか「デーモンの召喚」も入ってるからね!まあ確率とかかしこまって考えるまでもなく、コンボや除去が強くても引き合せで決まったり決まらなかったりするから、高い攻撃力のカードと種族を選ばない系の装備ならどんな引き合せでも取り敢えず付けて殴り始める。単純なようで、その戦法は安定して、引き合せに負けることはあっても、相手がうまくいかない時は勝つ。だからまあ、両々出揃うと「勝率」になって、それは確率ではなく統計で、最強デッキは優勝デッキという論理に到着するのも分かるんだ。

 その意味でステロイドは最強を求めるための道筋のひとつとして、考え方として残る。

 だからカウンターを忍ばせるのはちょっと邪道かもしれんね。出した後でなんだけど。


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