ソウイウヒトニワタシハナリタイ

 今日は朝からカプエス2をした。昨晩、寝酒にもらい物の日本酒をコップ酒で飲んだ。薬とアルコールを併用すると深夜覚醒する。そういう効き目らしいが、入眠の寝心地は良く夜中目覚めても寝足りない感じではなく目が冴えるのだ。

 だが、日本の社会で仕事をするとなると朝7時頃に起きて通勤して夜は6時から残業する会社だと8時になることもある。深夜覚醒してしまうと定時仕事の途中に眠気や疲れが出るからお医者さんは止める。自分もやめる。だが、昨日は今日が日曜だしと思って甘えてみた。

 それでカプエス2はブロッキングのPテリーキムガイル。キムとガイルはPとの相性どうかなと思ってきたけど、全国大会とかガチ対戦とかのキーワードではなく趣味だからグルーヴ相性が疑問符でもコンピュータと遊ぶのには手頃なハンデだし、最悪負けても良しと思うと気が楽になり、とりあえず始めた。

 結果、テリーで3タテ2回、キム登場1回、先鋒をガイルにしてレシオ2リュウケンチームを2タテなどして、キムでファイネストKOを取ってしまったがためにラスボスはゴッドルガール。1回負けてコンティニュー後テリーひとりで倒しそうになるもとどめをミスしてキム登場、あっさり負けてキムが出る前よりゴッドルガールの体力が増えるいわゆる「薬草」になって、ガイルで勝ち。

 ブロッキングを空中でするとほぼ無敵なのでブロッキング対策に空中投げのあるキャラを選びたいところだが、まあそこはお祭りゲーなのでキャラバランスより原作ゲームの再現度と画風の違う各ゲームの調和が開発費用と相談で、対戦はそこまで重んじて考えられておらず、独り用ゲームとして今までのセオリーでコンピュータを作るとブロッキングで全部パターン化されてプレイヤーが勝つのでコンピュータの動きがブロッキング対策としてストⅢ3rdで発展したようなインパクトタイミングのずらし打撃をしてくるキャラがほとんど。デバッガに対戦の強い人を採用して、それとコンピュータを対戦させてコンピュータが勝てば対戦よりも家庭用で遊ぶようになるだろうみたいな作戦。

 それで、まあ注文通りにコンピュータと遊んでいるわけです。それは対戦が友達対戦のようで実質的にすごく少人数の金持ちの客にやられ役からカネ取り役までほぼサクラ状態という賭場の現実からそうなったんだろうけど。ネットゲーでもAIのNPCと友達と遊ぶために互いにスケジュール調整とか生活面とのすり合わせが出るのどっちが良いみたいな問題あるよね。

 10代くらいから、レコードというかCD買っても周りの大人が斜に構えて自分たちの知らない若いアーティストというのが気に食わなく、大先生がアイドルをプロデュースしているみたいな状態で子供が自分たちの知っているものの支配下にあるのを好み、若い人が自分で作曲するとかいうのも信じず「誰が書いているのか」ということばかり。

 そういうバイアスを通したせいで武部聡志とか西脇辰也とか訳の分からない裏方の名前でミュージシャンを語り、その先生に書かせてみたくれは大人が納得する美人にするというのに辟易して、最後に行きついたのはおばあちゃんの作曲家が若い化粧をして自分で歌うというのにハマってしまった。今思うと声が枯れているのをシンセサイザで手直ししたような声で、そりゃ美声に聞こえるわけだ。初音ミクの20年前な。

 しかし、俺は気づけばこういうデスクトップを構えているが、本当にそんなことに一生を使いたいのかと。小一時間ほど問い詰めたい。

 好きなアーティストというか、買うレコードの趣味にしてもレコードの趣味から性癖を探ろうとされることも織り込み済みで本当に好きなものなど怖くて買えないで育ったのかもしれないよな。かわいいと思う子と、声が良いと思う、歌が上手いと思う、歌詞が良いと思うみたいなのが全部別個になって、色々集めて聞き比べる変な人が日本の婚姻制度からくる作られたような恋愛の枠に収めるときに全部合体している理想の相手が思春期の1枚のレコードであるべき、みたいな感じなのかな。

 そんなひと、いないです。だからAKB48みたいに秋元康プロデュースで「ああ、この子たちは仕事でやってんだな」という線引きの中で顔が好みの子に投票するという仕組みはすごく単純で良かった。推しも仕事みたいで簡単で良かった。

 んで、タイトルに書いた「ソウイウヒトニワタシハナリタイ」は何を思って打ったか放って終わるところだった。ライバル視していた格闘ゲーマーが本を出してゆくのに嫉妬しながら、歌手に裏方がいるように本も出版社から出ているものは編集が付いているはずで、同じメソッドで挑むなら敵の本でも買って読み比べて編集者や出版社を研究すべきなのだろうが、いつの間にかアイドル化された偶像のプロゲーマーに嫉妬していた。

 そうなら、それはそれで本として売れることをこそ狙うべきだ。ウェブライターじゃ不満だな。本屋に並んでお年寄りから「ああ、あの子すごいんやね」みたいに可愛がられたい。能力があるとお金があって何もできない権力者から叩き潰されそうになる。

 やさしくしてもらって、甘えたいんだろうな。いつまでも幼いまま可愛がられたい。お父さんとお母さんがお姉ちゃんがお母さんになることでおじいちゃんとおばあちゃんになった。「お前はまだか」みたいなことももう言われなくなり、子供のように生きる。

 両親が死ぬまでは今のままで良いし、甘える相手もいなくなったらその時はその時で自活を考えるかもしれんが、その時辛けりゃいっそその時に首でもくくろうと思うと、その他の今死にたいような案件は全部布団にくるまって無視するとか酒飲むとかタバコ吸うとかゲームするでいいや、ということを何故かブログに書いて投稿している。


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