カップラーメンはどうして体に悪いのか

子供の頃にイタズラをして親にごはん無しを言い渡された俺は自分でラーメンを作って食った。子供の頃は何となくカップヌードルは不味く、袋麺は美味いと思った。今から思うと親が食事を出してくれなくても丼にラーメンを作って食って、親はやや困った様子だが頼もしいと思ってくれている面もあり、皿洗いは黙ってしてくれていた。

しかし、ひとり暮らしをしてから食器洗いが面倒になり、少し不味いのを我慢してカップ麺をよく食べるようになった。みな、カップ麺の食べ過ぎは体に良くないよという。ちょっと不味いが我慢すればいいと思っていた。食品添加物が体に悪いと言うが、どんな物質で何が悪いのかまで説明してくれる人はいなかった。

それでカップラーメンの炭水化物だけでは栄養が足りないからだと考えた俺は缶詰や卵などでタンパク質を補えば大丈夫だろうと独学で栄養価を考えて食事をしていたが、これはまさに生兵法は大怪我のもとであった。慢性的に体調不良で寝ても疲れが取れず、体こそ病院で見てもらっても特に悪くはないが精神病と診断されて会社の仕事が出来ずマンションの家賃が貯金を圧迫して文無しで入院して実家の親に助けてもらう格好となった。

退院してから医書を読みはじめ、精神病と血中ミネラルに相関関係があるという学説を知った。エビデンスレベルが低い、つまり根拠が弱いのでお医者さんは既存の向精神薬を出すが、体内のミネラル量というのは一定でミネラルというのは鉱物つまり無機物で、もっと簡単に言うと金属元素のことである。カルシウムなど体の一部になるミネラルもあるが、基本的には異物として腎臓から排出されるものの、血が赤いのは鉄のサビつまり酸化鉄であるように、すべてのミネラルは完全に異物というわけでなく体内でなにかの仕事をしている。

ここでズバリカップラーメンの何が体に悪いかと言うとリンである。カップラーメンの保存料にはリン酸塩が使われている。これは袋麺で茹で汁を捨てるとほとんど無くなるのだが、カップ麺だとそのままスープに残ることになる。ならばスープを捨てたり焼きそばだとどうだと言う新しい仮説を立てて1ヶ月ほど焼きそば生活を送ってみたが、それでも微妙に頭痛がする。リンは麺にも使われており熱湯で茹でるのと冷めてゆく湯に漬けておくのではリンの取れ具合が違うのだろうか。

リンが直接悪さをするという考え方でなく、体内のミネラルの受け皿が一定であるので、リンを摂取することで必要なミネラルが排出されて役に立たないリンが血中に残ることが主な病理である。特にうつ病亜鉛不足の症状でもあり、単純に亜鉛のサプリをダイソーで買ってきて飲むのが流行ったこともあるが、それがどれくらい効果的なのかは自分の体で人体実験をするようなものだ。

それにしても多少の頭痛よりも皿洗いが面倒くさい。今日もカップの焼きそばを多分食う。

 

まあ、病院で血液検査をしてもらってミネラルはカリウムが多少正常値より高いくらいで異常値は出ていない、しかし精神病ではある。このことはつまりカップラーメンやそれに含まれるリンが体に悪いと言うよりもカップラーメンを買っているところを見つけられて「そんなんばっかり食べてたら体に悪いで!」と近所のおばちゃん達から呪われていることに対するストレスが原因なんだろう。そのおばちゃんや友達がやっているのが飲食業であることから、俺の体を気遣って心から心配してくれているのではなく俺がカップラーメン党になって俺の友人や家族も感化されると飲食店の売上が落ち込むことを危惧して攻撃しているのだと考えてみる。

カップラーメンは体に悪い、その事自体は正しい。しかし原因はわからない、それはなぜか。こういう風に論理展開して原因を究明しようとしていた。

カップラーメンは体に悪い、その事自体はウソである、なぜなら注意している人間のやっている飲食店が儲からなくなるからだ。という風に論理展開して、まあ現実に軽い頭痛はあるのだがラーメン以外の原因をきっちり取り除けば治るだろう。

 

そういう風にアレコレ考えるのが頭痛の原因なのかもしれないけど。