エアコンと冷蔵庫が故障していよいよ夏の暑さが本格的になってきた。
扇風機をかけながら、この暑さをどうしたものかと思うもののPS2でカプエス2をする。
俺にとって格闘ゲームは野球のようなものだ。野球がどういうものか全て知っているわけではないが、現代社会において日本国は軍隊を持たず自衛のためにのみ武装している。外国に対して領地拡大のための侵犯行為が出来ないので、島の中で高いビルを建てて発展している。
その中で政府の権限は弱められ、資金は企業が吸収して、プロ球団を使って広告を兼ねた代理戦が行われて市民はそれに夢中である。打ち込むものが見つからない人がその球場の中で戦う戦士になりたいと考えるのは、この国では特におかしいことではない。
対して俺が中学の頃はゲームに没頭するというのはおかしいことだった。それが決しておかしなことではないと言える社会を目指してきたのではないだろうか。
つまり俺にとって野球とはプロ野球のことであり、草野球の意味で野球のようであるならば、今の俺は恐らくやり過ぎになっている。
企業にとって抱える球団のゲームの強さは社会的地位を示すためのものだが、それは子供の好きなものが巨人軍であった頃の名残であり、現代野球は社会的にどんな意味を持っているのかまで研究はしていない。むしろ俺がカプエス2にムキになって打ち込んでいることに対して冷ややかな人のものの見方のほうが、応援してくれるよりも進歩的かもしれない。