発明の共時性みたいなことを考えていた

発明と特許の関係は発明者の権利を守るための特許であるはずだが、手続きしたものに特許が認められることから真の発明者と特許の権利者が食い違うという事例が過去にはあった。

そういう事はおぼろげに知りながらも技術者として働いてきた時に忙しさを理由に自分の仕事に給料以上の価値がどれほどあるかということを深く考えずに今までソフトウェア開発をしてきた。

その中で、ユニオンシステム勤務時代に河野部長から「このプログラム特許取れ!」と言って「それって僕には権利あるんですか?」というと「ハッハッハ冗談、冗談。それより西田会社の株買わんか?」と話題を変えられた事があったんですよね。

それから何年も疑心暗鬼で俺ががむしゃらに働いて書いてきた数々のプログラムはどこかで特許か何かになって、俺の及び知らないところで誰かがすごい得をして俺は働き損をしてきたのではないかみたいのも持病のノイローゼの原因のひとつかなと。病気はお医者さんにも分からないくらいこじれてしんどいんだけど、今日ユニオンシステムの会社から特許庁に出願されている特許を調べて、2つある特許が自分のプロジェクトとは直接は関係なさそうというところまで分かると少し気分が落ち着いたんです。

会社で働いて会社名義で特許を取るのが損か得かというのも「給料が平べったいなら会社に入れてもらって働きが少ないほうが取り分が同じならかえって得である」みたいな雇われ根性というかやる気のない思想には若い頃は嫌気しか感じなかった。けど、既にやる気を無くしているオッサンも若い頃にはバリバリやって特許のひとつでも取ったのかも知れない。

そして、発明の起こりというのも偶然性はあるだろうから、発明に賭けてニートをするよりは問題共有が出来ている組織に研究開発要員として入社してそこで共同研究をして、発明の核となるものに関わっているかは深く問わず会社員みんな固定給をもらえるという仕組みも悪くはないんだなと思う。

退社した会社員にも権利はあるかとか、転職とかしちゃったせいでもつれるようなことが起こっているのは日本がちょっと前までどの会社も終身雇用の国で法規が追いついていないから。

ここんとこ、テレビ見るネットする勉強するゲームするというルーティンにハマっていて、なにかしなきゃとは思うけど「具体的に何を」と考えるループにもハマってる。


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