「教職」対「職人気質」

 ストIIXのダルシム対ケンについて考えていた。ケンは離れて戦うより歩いて近寄る方が良いとされる。へぼダルシムだと離れていると安易にヨガファイヤーを打ちがちなので、トップスピン竜巻から大昇龍や裂破で終わるケースもあり、ヨガファイヤーを打たないとなると歩いて近寄るケンに対してダルシム立ち中キック、しゃがみ伸び中パンチでけん制することになり、それでもケンが歩いたり食らったりガードしながら歩き続けると。ダルシム側はけん制を連発するとなり、そのタイミングに手先に昇龍を当てやすくなる。すかそうと待つとケンは歩き放題。そうすると投げ間合いまで近寄る前にスラストキックでのけん制をすることになり、中攻撃1発のけん制と昇竜拳ダウンからの投げハメで案外近い勝負になる。

 このへん、ホワイトボードがあれば簡単に図説できるなぁ、と思うのだが、仕事の話に脱線するとユニオンシステムから富士通SIerに送られ新人いびりを受けた俺は能勢の山奥にあるドイツ資本の製薬会社のシステム部門でホワイトボードを与えられたのだが、結局周りが自分より高い年齢で役職も高くプログラムの出来ない事務員さんとの板挟みで専門士ながらポスドク状態になった。

 かといって、労働者のいっぱいいる工場系に派遣されると「黙って働け」という気質が強く、皆が基盤を半田小手やテスタでいじっている中でひとりパソコンが与えられそれで何かソフトを作れという話になった。

 そうすると、問題をゲームに戻すと「ケンダルシムを知りたい人がいるのか」という問題になり、このブログでもダイヤグラムは人気コンテンツのひとつだが、単にタダで読めるものの読者様であるわけで、俺も誰も相手がいないから読んでくれる人もいて書いているだけの話なのである。タダで教われるからというか、ゲームのことをつらつら言葉にするのが面白いからイタズラで教わるふりをしたら無限にしゃべって面白いと思われているだけなのだろうか、とも思ってしまう。

 それでも、長い目で見ると理屈のあるなしで「勝っているということがすなわち理にかなっているということである」と考える人と「勝敗は意思決定の後の結果であり、理の責任と選択の結果は分けて考えるべきである」ということに分かれてきているとは思う。

 そうすると、最初のヨガファイヤーにトップスピン裂破というのはコマンド技の多彩なケン側の技術であることは明らかで、そういう技のないダルシム側が何をすべきかとか、そもそもダルシムを選ぶのかとかになっていくと、ストIIの頃からダルシムに負かされてケン側が発展したということ。準主役でもあるわけで。その意味では俺はコンピュータ将棋でも後手を持って研究した。

 その意味ではカプエス2のAK対戦なども退屈なゲームにオリコンというおまけ要素が追加され、それくらいしか研究対象が無くKにAが勝つまでオリコンの研究が続いたという話であって、客観的ポテンシャルとしてどちらが強いということが研究されているわけではないと考えている。

 そうするとターボダイヤグラムリュウケン側が異様に高いと思っている。必要な技術知識が全然違う所にキャラの天井があって、ダイヤが勝敗で決まっているわけで。

 昼飯なので今日はここまで。


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