経済のビリヤード

 ブログに株価ボードと天気予報を付けたついで、何か良いものは無いか考えた。

 はてなダイアリー時代は読者のためを思って書いたが、アフィリエイトを始めてクリックされたポイントが入ってから「これは実業にならないか」とCTRばかりを追うようになり、つまらない記事の方が読み飛ばされて商品購入につながるという実態を知ってしまった。

 読んだことはある。本も雑誌も商業化が進み良い本よりもくだらない本が売れるようになったのだと。しかし、勉強するなら何とかして良い本を選びたい。選書センスが上がるにつれ、行動は改められたが、反対に誰にも構ってもらえない俺は周りからスパイされていることに気付く。本を選ぶとき以外にも商品を選ぶとき俺に先に買わせて後で同じものを買えば間違いがないという風にだ。

 そこで、以前は損していたのが得するようになって真似られて、真似られるなら損すると痛み分けに持ち込めるわけで、結局ほとんど元通りに好きなものを適当に高くても買うようにしてみると、案外と上手く回っている。

 そうして今日は近所のスーパーに昼飯を買いに行ったのだが、厨房から若い女性が割烹着で出て来て冷たいうどんの弁当を俺の目の前に並べだして「どうですかー」と言って全部並べて厨房に帰って行った。俺はカツ丼が食いたかった。だが、その売り出し中の冷たいうどんを見つめているうちに、これを買わないのは冷たいのではないかと考えが変わった。

 帰ると、外を歩いて暑くなった俺に冷たいうどんは丁度良かったが、家にいた親父は「冷たい」と言って不味そうに食った。親父は「なんでも良い」というが、自分で買ってくるときはシャケ弁なのだ。シャケ弁は最近いつも真っ先に売り切れている。

 先立って、ネットでチラシを見られる「Shuhuu!(シュフー)」というサイトを見ていた。ゲーム会社に入る前の友達の部屋に遊びに行くと、その前にケータイでコンビニでメシを買ってきてくれと言い、着いた先の部屋で「パソコンでスーパーのチラシが見られるホームページを作ったら儲からんかなぁ」と言っていた。その時に俺は「スーパーのチラシって印刷屋に頼むからその印刷前のデータをネットに上げるだけで出来そう」と返した。

 それは俺が19くらいの頃だから、シュフーが出来たのはもっと後でアイデアは誰か他の人が出したのかもだが、昔の連れに「出来てるみたいやで」とは伝えた。

 しかし今あたらめて考えると、スーパーのチラシをスキャンして写真付きで出るのではなく、帳票形式で商品名と値段が出て「鶏肉 大和郡山市 最安」みたいにクエリをかけるとどのスーパーか出る、みたいのも考えてから、そうすると市場か肉屋か養鶏場かみたいな話になってくると思うので、やっぱ遊んでいるやつのアイデアはそれなりよな。


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