４５歳まで生きて今後を考えても宮崎駿監督ほどの功績はもう残せないのではという敗北感を抱きながら斜に構えて作品を途中からテレビをポチって見ていたのですが。
まあ子供の時にみて覚えているというと王蟲の大群と巨神兵です。あっという間に流れていくアニメの中から訴えたいものや回収され切らない伏線など、人間の文明と自然についての監督の思想みたいなもの、今見ると歪だよなと思う。
絵で分かるかというと、活字主体で分かって組み立てた思想を映画の絵に想像するわけで、まあ勉強は追々として子供の時にみたアニメで自然との付き合い方というかな、町家の育ちなので自然とは全然関わっていないようで。矢田の自然あふれる旧奈良学園校舎に居ながら山に出て遊ぶではなく部屋で鉛筆で勉強していたわけで（いやゲームボーイ持ち込んで遊んでたかも・・・？）
中学から受験でライバルばかりという時に、まあ人生全部で考えたら後から裏切られることもあるわけだけど、当時出来た友達というとアニメの影響は外せない。共通の話題で他校でいう所の漫研なんだが特に視聴覚室でビデオを見るアニメ研究会「アニ研」で視聴覚室のテレビにPCエンジン繋いでボンバーマンやストIIダッシュの対戦とかしとった記憶が・・・？
ノートの端にパラパラ漫画描いたり、ひとコマ漫画を描いた紙を仲間に回して続きを描かせるリレーのような遊びも流行った気がする。流行ったってか渡されても絵の描けない者もいるわけで、しかし回ってくると下手くそでも面白いコマを描くやつがいて。
高校生活を明るく振り返ることなんてめったに無いのだが、そこもアニメのすごいところだと思う。物心ついたころに庭でダンゴムシを拾って、ダンゴになった虫を手のひらで持って待っていると元の姿に戻って手をさわさわと動き出すの。気持ち悪いと思う人もいるかもだけど、多足が手を這うさわさわ感が子供ながらにくすぐったくて好きだった。
あとは大阪にいてたころ足しげく通ったブックオフの数学本コーナーに何故か宮崎駿の「TREE」という本が並べられており、俺は道を迷っていたが本屋さんにしてみると元の道と帰り方が分かっていたのだろうなと振り返るのです。ブックオフとかアセンスとか、中央区の都会で本を扱う店を拠点に活動するのって特殊だったのだろう。
ジュンク堂にマンガの大コーナーがあって、そこであらためてナウシカのマンガ版を２冊くらい買うんだよな。それから病気で仕事を失って金欠で家賃滞納して実家に帰るんだ。都会に出て嫁ももらわないで借金抱えて手ぶらで帰ってきた男の今です。
昔のこと、覚えて無いようであまりにみっともなくて記憶が肯定できないだけなんだろうなって思うんですよね。組んだプログラムを会社に納品して自分の手元に置かないでいるとお金を稼いでも家賃や食費で出て行って何も残らないわけで、大きな仕事がしたいと思うとそれなりに仕事が大きくなるまで貯めていく下地作りとか基盤が必要なわけで、それでいま食うに駒困らず毎日机に向かえる準備だけはあるんだけど、その状態でクリエイティブに向かうだけの情熱たるものが湧いてこずこの情けないブログ書いてる。絵にするのってもっと体力いるからねー。楽器もなかなかすぐには上達しないし。
それでも憧れた仕事があるなら、死ぬまでに少しでも近づいて死にたいとも思う。比較にならんくらい仕事をしていない俺ですが、まずこの活字を続けたことで書いたら誰かは読んでくれているという実感が得られたわけで。
最初の方に「歪」（いびつ）と書いたけど、監督の思想がそうなるまでに一体どんな歴史があったんだろうって、興味を引くものすごい求心力がナウシカにはあったんだろうと思うわけです。それと比べたら、今の自分は衣食住が既に満たされて野心は少ないですよね。その上で将来の子供達のためにって子供もいないし、年も食って自分が死んだあとなんてって生死観も子供の頃とは違うわけで。無責任なわけです。
まあ子供を作る以前に乗り越えるべき性の問題はあって、ナウシカはそういう意味では性描写はほとんどない作品ですよね。子供に安心して見せられるものというと性描写は攻撃対象とされるけど、そういう安心アニメを見て草食系と言われる性干渉に消極的な人も少子化要因なわけで。経済ばかりが取りざたされるけど借金してでも子供作ってってガッツは無いわけで。社会経済は老年層がカネを貸して若い人が金利を払うで回るわけですから、若い人が賢くなって無理に子供作らないとなると回らないわけで。
いや実体経済の事情はもっと複雑なのかもしれませんが。経済的事情以前に女の子と仲良くなってエッチするってどうすんねん？みたいな悩みを３０でも４０でも５０でも抱えている男性ってまだまだいっぱいいて、だけどアダルトビデオとかで満たせちゃう。都会にいると中年男性からするとお小遣いみたいなお金で風俗が買える。
けど、そこから結婚とか妊娠とかにはつながらないわけで避妊が商売なわけで。
その辺のことを誰かいい加減に分かるように説明してやれと思うんだけど、失敗談の形で良かったら俺でもいくらでも描けるわけで、そこから反面教師とか消去法みたいに読んだ人が自分で見つけてくれてたら良いかなってそれは自分が成功してから言うべきって迷いがまだ俺自身にもあるわけで。性って人の数だけあるという立場に立てば一般論とか攻略法がある問題ではなく人と人の個々の問題とか言う傍らでギター弾いたらモテるとか女子の方の聖子ちゃんカットみたいな社会現象もまた繰り返されるわけで。
ありきたりなヤンキー男女の幸福の形にふたりでおさまっちゃえばって思想もまたあるんじゃないのかなって。土方のオッサンと水商売の女ってのも金額が大きくなれば成就するとなるとするとインフラ老朽化も土木の給料増やせば女性が応援して解決してくれないかとか思うわけですけど。男としても女性に拒まれることで労働意欲なくしたり男女平等で女性に仕事を取られて、それも割の良い美味しい部分だけ分捕られて男の割が減ってるってのもあるとは思いますよね。
レーべに乗って世界を救ってきてくれる姫様が全人類から募集中なわけです。
