情報労連から日本の中道左派立憲民主党に

 情報処理技術者というと公務員というか正確に言うと士業なのかもしれません。ただ、医師のような独占業ではなく無資格でもシステムエンジニアプログラマーというのはいるし、世間の士業のイメージは「ちょっとした計算をしてハンコ付いて金ドカーン」なんです。

 その中で俺の経験した技術者派遣というのは企業のコンピュータルームに通してもらって、端末(パソコンね、平たく言うと)をつないでシステムを組み替えるとか組み込むお仕事であって、月給制なんですけど、外からコンピュータルームは隠されて施錠されているわけで、密室であり、しかも守秘義務契約で中で何やってるかは明かせないんです。

 それで俺は旧情報処理技術者試験で二種という区分なんですけど、お給料だけで比較して二種が幾らもらっているというのは一種より多いとかいう情報労連からのバッシングがあったんですよ。俺は資格を持っているけどメーカーやソフトハウスで働いていて、しかし情報労連は官民の境い目である電力会社とかガス会社とか総研に勤めている人が多いんですよね。

 そこではスケジュールと予算が組まれてハンコ付いてタバコ吸ってコーヒー飲んで、組んだ予算を下請けに渡して「やれ!」だとか「あとはよろしく!」って世間のイメージ通りのゼネコン元請けみたいな雰囲気なわけですが、実技が出来なくてペーパーテストの試験だけ取ってお給料もIT系ではなく並のサラリーマンてのが主流です。

 そしてシステムでやろうとしていることも「大阪」とか「関西」とか「日本」であって、それなりの予算規模で関わる人員も多くてエンジニア独りで抗うのは難しい。

 そこで「アイツはハッカーだから何しでかすか分からない」という印象を持たれました。セキュリティがズブズブで「こうしたら突破されますね」と事前に見つけて報告しても「そんな波風立てないで」と上の人が泣く、みたいな。

 それで、まあ上位試験に挑戦してみて思うのは技術系は解けてもビジネス系が解けなかったんですよ。それが中高からやり直してもう5年くらい経つんですかね、メーカーとして利益を出そうとすると製造原価を抑えて売価との差額を利益とするのが基本なんですけど、この資格試験は国家試験で、システムを納品して予算を拡大するためにはもっと原価を上げてカネのかかるシステムにする計算をしないといけないという試験なんです。システム原価として予算請求した分から、士業の給料を出すんです。

 だから、この資格を持って役に立つのはどうしても優遇される官公庁がらみの企業だけで、国際競争力とグローバルとか掲げる企業とは乖離しているという現実がありながらも、まあスキルアップの幅として知っておかないといけないこともあるのはあって。

 そうして現実というか、技師としてのスキルを測ると真ん中くらいらしくて、官公庁でもメーカーでも勤められるけど官公庁なら上位試験を取った方が給料高いし、メーカーならスキルアップしないと試験よりももっと新しい技術についていけない。

 その結果、戦力外となって左に付くわけですが、日本の中道左派というと立憲民主党みたいに「あるにはある」程度であって、自民党とか民主党くらいの数が無いとお話にならないということで現状はまあ長い物には巻かれろで岸田首相の「生成系AI」発言は良かったなぁと思うわけです。

 右に付くには戦力不足、左についても真ん中は宙ぶらりんで「どっちかと組まなきゃなぁ」となってなんとなく今日のブログを締めくくっておきます。


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