画集よりもジグソーパズルの方が良く売れる世の中

 社会問題を斬ってその問題は何であるか解くよりも考えさせられる文言の方こそ求められているものかもしれんし、それがテレビなら電気代だけで見られるわけだから国会はすごい。

 ロシアのヘリコプターが欧風の街並みの上を飛んでいる映像は戦争の悲惨さを伝える再現VTRよりも異質だし地下鉄の構内に逃げ込む人々もリアルだった。

 ただまあ、私的な問題だが大阪地下鉄の長堀鶴見緑地線に乗り込む時は防空壕とは反対にこの地下で地上との連絡が途絶えたら埋もれて死にそうみたいな恐怖感をたまに感じていた。無人のホームに深い地下に進むエスカレータ。店も何にもないし乗客もまばらだし。怖い。

 しかし長堀クリスタは漏水の問題こそあれ、華やかなので好きなスポットであった。だが、あの街並みは完全に観光のためのフェイクなのでクリスタに並ぶ店の上等の品物を現金でボコボコ買ってしまうと立派な品揃えがたちどころに貧しい感じになり、悪貨に駆逐される。売れてはならん良品の並ぶ地下商店街という。出来れば何も買わず飲食して欲しいのだったろう。

 そういえば閉店前の西友のおもちゃ売り場もコレクター目線で品揃えが凄かった。オモチャが売れるというのは豊かなのか貧しいのか知らんが、トイガンとかラジコンはオモチャというか機械だし、トランプや麻雀牌はゲームというかギャンブルの匂いがする。テレビゲームもな、多様なジャンルがあって売れないと商売にならないと言われがちだが店に売れずに色々と並んで実用品や食料品が回っているという店のカタチの方が繁盛している。これは絶対に。

 絵画だって図書館にあるような数万円の画集を借りてパラパラ眺めて好きなものをひとつジグソーパズルの形で買う方が健全だったのだろう。俺の部屋は書斎とおもちゃ売り場とゲームセンターが合体したような四畳半だが、それでも本やおもちゃやゲームよりパソコンや楽器で遊ぶわけだからな。テレビもレコーダは面倒で放っておいたら色々流れる放送が便利だ。

 最近の生活で変わったこといえば。朝食のパンを2個食うようになり、缶ビールはたまに休肝日を取り、そしてはしたないことにクラッカー、ポテチ、おせんべいなどをポリポリト食らう。寒いから体から熱が奪われ消費カロリーが増えているのだろう。定期検診では体重は減っているが、間食は増えている。暖房と食事をどちらも熱量で考えてしまうが。飯は飯。

 マクドはダブチ派だったがチキチーやフィレオフィッシュを食うことも増えた。ロシアもな、ピロシキのチェーン展開とか始めたら週1で食うかもだが。その意味では日本橋にトルコのケバブ屋が出来ているしインドカレーも日本中に増えているし、俺が子供の頃にはモロゾフのプリンとかが日本に出ていたがおそらく撤退したのだろうな。やっているの日本人だと思うし。


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