イラストレーター

 近所の居酒屋さんがお品書きをイラストレーターに頼んだら、凄まじい金額の請求が来たということで、本当にイラストレーターってそんなに偉い仕事なのかと。店主が青ざめて親父の店に「ちょっとパソコン詳しいって聞いたから見て欲しいねんけど」と駆け込んできて、件のイラストを見るとスクリプトゴリゴリで縦書きのまあ良く出来たお品書き。

 この頼まれごとは請求を何とかして欲しいということなのだろうけど、自分の商売もプログラマなのでつい仇を褒めて「高すぎるなら、値切ってみましょうか」

 というところで、まあ居酒屋さんのお品書きは季節で変わるので、メニュー変更の度にそんなに取られたら居酒屋さんは痛手なわけです。だから受け取ったイラストレーターの改修をウチですることになって、イラストレーターの経験なしでプロのイラストレーターになってしまって、どれくらいプロなのかというとタンパク質多めのカップヌードルプロくらいの気持ちで「イラストレータの勉強をさせてもらうと思って引き受けます」と。

 その案件自体はそれだけなのですが、IT関係の値段を全く知らない親父が担当者ではなく店主とサシで飲みながら商談をして、イラストレータの画面からクラウド会計システムまで連動するプランでタブレット1画面あたり2万円とか勝手に決まっている模様。

 ここを店主が酔っ払いの話と聞き流して担当者の注文だけ聞けば解決するか、イラストレーで出来た画面を見て「えー動かへんのつまんない」と言われるか、お金のためではなくメンツと利便性向上のためにやり遂げるか。とりあえず月末より早い納期らしいです。


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