「二人セゾン」のMVを見た

 欅坂46の「二人セゾン」を見た。

 この曲は流行ったのかどうかまで知らないのだが、出たすぐにMacBookProはまだ新型だったので「Macって何に使うものなの?」という問いに対して「動画を見ている」という回答からケータイの使い方も動画視聴にという流れで、あっという間にMacBookProはブームに乗らずにiPhoneに人が飛び移って行った感覚がある。

 時系列で言うとiPhoneブームの方が先なのだが、その前にNECのケータイでワンセグを見ていたこともあって、ケータイのブラウザでGoogle検索を使って調べ物をする姿を周りの人が不思議そうに見ていた。といってもやりだしたのは実は俺ではなく東京のゲーム友達で真面目担当がH’’のケータイで電車の時刻表や株式やドルの変動などを調べていたのが先だったと思う。メールや写メが流行る前くらいだ。

 それ以上の過去分析はやはりえぐってはいけない暗い部分があるので書かないでおく。まあ、俺にも暗い過去はあるが、本能寺の変明智光秀って主君を裏切って放火してるのに、それ以上に信長が恨みを買っていて何故かヒーロー。そういうことだ。

 二人セゾンもまた俺の心の闇の琴線に触れる一節があるのだが。傷は残っているが、えぐられることでもっと病的な腫瘍とでもいえる部分は気づいたら治っているのかも。

 俺はコンピュータに無力を感じていて、コンピュータ技師という仕事のハリボテな感じが暴かれることを恐れていたのかもしれない。ケータイが便利なのはカメラとマイクとタッチスクリーンであって、コンピュータの部分で何をするのかという問題がある。

 大学で使われているパソコンが良い感じに古味を帯びて来て、俺がソフトハウスで新型のパソコンを使っていた時に「大学で科学計算ゆうたらユニックスでっしゃろ!」という風に言われた。たぶん、言っている人は何も意味が分かっていないだけだが、俺にそう言うと気にしている部分を突けてムキになって仕事とか反論とかをする、程度のセリフなのだが。

 コンピュータの専門家ではあるが、反対にデジタル以前の検針器のようなものでも大学の研究は出来ていたのではないかと思う。何をデジタルメーターで測りたいかの問題であって、測った結果がデジタルでもアナログでも大差はないとも思う。

 ゲームオタクで古いゲームを言った方が偉い(年上でそれ以前から知っている事の証となるため)と同じ理屈で、新しいものや流行りのものより原理から分かっているという証として発明が古いものから順を追って言えた方が偉いみたいな感じだろうか。

 もちろん、それは時と場合により新しいものや流行りのものを言った方が「ナウい」ということもある。そういうのは会話の相手が何を求めているかの違いだろう。

 要するに、それを両方備えて考えると、自慢の方向性がズレたやつだったということ。今も多分てか絶対にズレている。傲慢だからだろうな。求められるものを出すというのは反対に政治の世界で言われる忖度ってやつだ。

 俺は俺が今何に興味があってどんなことに没頭しているか勝手なのだが、人はそれが自分にとってどんな有益性があるのか、聞いた話は聞き上手に回ってパクって言えばおいしい話なのかというところが問題点で、伝達が主目的の人に話を伝えるのは俺は好きではないからだ。


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