ラプラスに登録してから職務経歴書を丸投げして、GitHub開発を続けていた。
開発は会社業務とは関係ない趣味開発だったので求人サイト側は謎が深まるばかり。やたら高額の求人票が目に留まって、それでも応募をしない俺が賞金首のような扱いになっている気がして、やりたいことリストをサポートを受けて書き上げ、ひとつの求人に応募してみた。
決め手は医療分野ということで、額面は他の求人の最も高いところよりは安いが今までの仕事よりは高くなるかも、くらい。まだ半信半疑である。
リストを書き上げるにあたって、俺はやる気がない事は正直に表明出来ていると思う。新規分野がやりたい、開発がしたいのだが、基本的にコンピュータの扱い方は既存分野と保守運用で回っている。まあ、分かりやすい身近な例で行くとショッピングサイトやゲームセンターである。
誰かがお買い物したら手数料を取る、売りたい人と買いたい人をつなぐ、手数料は取らないが売買履歴を収集してデータセンターで解析する。
ゲーセンなら、台が置いてあって全部電気が入っていてお金を入れたら遊べる。
その意味では保守の仕事はしたいというよりも、個人開発をしたアプリをネットで販売しているので、何もしないで回っている。この状態を以前は望んでいたが、飽きが来て何かしたいと思うようになったから求人票を読むようになったのだ。
そこでやるなら、というわけで意気込んで「新分野を開拓したい」と書いたが、医療でパソコンというと受付と事務で相場は決まっていて、スマホアプリで予約してマイナカードで決済したい、くらいのことだろうなとは思う。それは望んでいない。
かといって、パソコンで特にＡＩで何かするとなると、血圧や体重を始め血液検査の結果なども最近ではデジタルでプリントアウトされる。それをお医者さんが読んで何らかの判断てか投薬を決めるのだが、そこらへんがお医者さんの専門領域で他業種からはブラックボックスなので、医療事務の肩代わりをフットインザドアとして医療そのもののＡＩ化を名目にお医者さんの仕事を肩代わりしようという話が出るだろう。
飲むわけ無いよな、賢い人なら。とも思うが、反対にもう投げちゃて楽したいと思っているかもしれない。
そう考えると、お医者さんだって自分のパソコンを持っているわけで、新分野と銘打って開発費を取ろうとすること自体が既存分野での医療用途を全部知らない俺の勉強不足ではあって、今回の求職は上手く行かないかもなぁ、と出してから思うこともある。
ただ、お互いの顔写真を撮ってデートに使うような俺のパソコンの馬鹿げた使い方が面白いとウケて利用者が増えてカメラ付きが量産されてそれが医療用のデジカメ部品の低価格化まで連動したってのは風が吹いたら桶屋が儲かるみたいな脈絡ではあるが、チャットで会議をするとか、オタク文化が企業体質に浸透し始めているとは思う。
そんなしょうもないことまでいちいちパソコンを使うのかと思われる程度に、こうして日々の記録もタイピングしている俺だから、何か役立てることはあるかも、とも思っていて。でも基本的に堅苦しいドキュメントワークとかからは解放されたいと思って会社行くのいらないマンになった俺だし、保守運用と書いたほうがＡＩ技師として自動で回ることとの親和性はあるかなと思うけど、上手く行ったシステムでも保守に回ると時代の流れとともに他のサービスの成長で古臭くなって人気が無くなるということもたくさん見てきたので、そこは最低限の仕事として新規開発をやりますよと打ち立てておかないととも思っていて。
ただ、世の中には俺の与り知らないところで旧態依然と保守運用されている数多のコンピュータシステムがあり、求職はその秘密基地へのアクセスポイントになっている可能性だってあるわけで。
そんでも出来ない無理目のことを求人票に書いて後付けで頑張って許されるという歳でもないよな、そして仕事がダメになったら反対に動く必要が無くて良いみたいなところもあるから、複雑な心境ではある。
ただまあ、俺の仕事のうち経歴書ではなく趣味開発に評点して仕事をくれたのはゲーム会社だけだったので、医療とかそういうマトモな業種からの打診を放っておくのは良くないとも思いました。その他の求人にはふざけんなと思いながらも俺もふざけるの好きという。業界体質なんですかね。ふざけちゃならん額のお金が動く業界だとも思いますので。それで自分は開発に回って、ふざけない堅い人に保守運用でサポートしてもらわないともしものことがあるので、そこらへんで分業体制が出来て職域の差で給与格差が出来て不満噴出という。
ただ、それ俺がもっとピシッとしちゃうと総取りという話になって評価額も上がるのだけど、それはなんか脇を締めてくれる人はいてくれて取り分は分け合いというほうが気が楽です。オファーが来る前から飛び交う額面のプレッシャーに負けてます。
