今日のテレビ&動画

 「らんまん」と「ぼっちざろっく(8話)」を見ました。

 峰屋のお酒に税金がかかる話、もしかして俺は情報処理技術者として国家試験に通って仕事をしているんだ!って自分の仕事を正当化しているけど、半導体をはじめとするハードウェア製造の仕事からすると、ハードに公務員の作った高いソフトを乗っけられる回りくどい増税と同じようなことしてんのかもな、と罪悪感を抱きそうになるんだけど、そもそも半導体が日本でガガッと来る前には国家や経済界からの出資は先んじてあったわけで、そこ損得勘定で損してる人は得してる側をそれなりに悪者に描いた作品を見て悪者にされているなら得しているのをまだ許せるみたいな話ではなかろうか。

 「ぼざろ」企画以前からライブハウスは世の中にはあったし、既にちょっと廃れていた。そこに俺みたいなちょっと時代遅れのボンボンが遊びに行って、現場のミュージシャンとお酒を飲む機会があった。けど、それ以前からの俺の仲間と言うとゲーム仲間で、唯一ヴァンパイアハンターでガロンを使っていた「えのやん」は芸能界でクイズで派手に間違うちょい役をしたことがあるらしく、電話でギターを聴いてもらってオーディションに行く相談とかをしていた。その他のひとには話さなかったし、サスカッチの今岡さんは音楽をやっていたけど連絡先を知らなかった。それで「最近俺ら意外と付き合ってるらしいな」みたいな寄り方って、仲間って感じじゃなく仕切ってるグループで下に見て支配しようとか情報をもらおうとしているってことで、そこは俺は俺でしたいことがあるからそれに応じて付き合う筋を変えたって話でしかなく、ライブハウスで飲んだ仲とは長続きはしなかったけど、俺の世界ではとても重要な体験だった。

 そのへんの話が何でもざっくばらんに信用しているオタ友にビールを飲んで話すことで、アニメの題材になっていったんだとは思う。まあ、世の中には「どこにでもある風景」というものがあるし、それがバンドやライブハウス界隈で俺のした体験も広く「あるある」に括られてアニメというふんわりした表現でありつつ具体的な描写で考えると、マンガキャラだから誰にでも見えて、ライブハウスや居酒屋が描かれているからそういう体験をした人の共感を呼ぶように出来ているのかもだが、それが過度にネタにされるのを現場の人はどう思ってるかなと、俺の想像では彼らの心情など計り知れず。

 あるバンドの人が「こんなものまでとるか」とこぼしていて、俺は俺が何でも欲しがってお笑いの人が「ジャニーズさんがお笑いまで取るか」みたいな文脈でカネモのボンちゃんがギターまで取るかみたいな「とるか」と思ってたけど、ぼざろ以降「ネタのないテレビ局が俺らのことまで晒し物のネタにしだしたか」みたいな「こんなものまで撮るか」かもしれないけど、総じてボキャ貧から来る様々の誤解は俺がぼっちであれこれ考えるから肥大化しているだけで、また彼らはどっかで音楽してて、場所変えてるだけで会えたら会えたで「よっ!」とか言っておひさで飲めるかもだが、連絡は途絶えてる。

 ゲームの仲間もゲーセン主戦場からPS3以降ネットも入って俺はラグで辞めたが、それでも続けている人に昔の伝で絡もうとすると酒なら一緒に飲めるけどゲームとなるともう、ってこともある。音楽性の違いにより解散、みたいのがゲームにもある。

 まあ、らんまんも明日からも続くしぼざろもあと4話で展開が変わるかもだし映画もあるし、俺の人生も現在進行形なので作品として確定した過去の話が未来に向けてのメッセージを持っているなら、人気作品と言うと作中人物への投影願望とか具現化願望を伴って見る人が増えているので、視聴者が増えるともともと渦中の人であったなかった如何に関わらず「ドラマ見て影響されちゃった人」に自分も含めてなって行くのだろう。


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