病院まで歩いて往復。良い運動になった。

 朝起きても鬱っ気がマキシマムだが、梅雨の合間の晴天日を通院日に引いたラッキーを噛みしめるため朝風呂に入ってから歩いて病院まで行くこととした。

 道中「らんまん」ブームで牧野の専門は草花なのかもしれないが、そうではなく高い木の生えているスポットを見つけてカメラを向けた。これは城ホールと九条の間くらい。

 これは三松寺の近くで民家の前なのでそちらのお宅の庭なのかも。

 これは病院のそばの事故シそうな交差点。

 病院に着くまで40~50分ほどの徒歩。診察が終わってのどが渇いて自販機で珍しいCCレモンももミックスを飲む。レモンなのかももなのか、良く分からん炭酸飲料。

 帰りがけに九条のファミマに立ち寄りおにぎりふたつとフランクフルトを昼食に。そのまま帰りも歩いて帰る。そういえばシャープ勤務時代ベテランエンジニアの爺さんとはじめて話したのはアクシデントでバスを逃し駅まで歩いて帰る道中だった。

「わしらの時はバスなんてなく駅から歩きやった」

 効率というか時間給と交通費を天秤にかけ給料が高いと短距離の移動でも地下鉄やタクシーを利用して仕事の時間を作った方がいいみたいな言説が大阪勤務時にまことしやかに書物に記されていたのだが、今考えると全部鵜呑みにしてはいけない情報ばかりで、タクシーを使ってワンメーター移動して50分の移動を5分にして45分働いた方が儲かるみたいのは、ある意味で文明の勝利ではあるが、それは頭がいいからそうするって話ではなくクルマや運ちゃんの給料が45分働いて1メーター以上儲かる何らかの仕事の方が高く見積もられているからそうなだけの話であって、結局はそれらの論理は時間給でしか雇ってもらえない技術職を極限までいじめてしごくために書かれている。

 反対に固定給で暇が多いと暇を持て余して節約や副業をする人もいる。ただ、そうして出来たお金の使い道が何であるかというのが経済循環で、俺はゲームとギターを仕事にしようとした時点で既に回路がショートしてしまっている。何も回らない。

 それでも病院からの帰り道、近所にあまり見かけない草花が道端に無数にあるのを珍しがって、これを観察しながら歩けば徒歩が趣味になるかなと思ったが、自然に囲まれた矢田山の奈良学園中学高校と通ってマラソンの日に山コースでキイチゴのような野生の甘味を食った以外、特に生物についてこれといった知識は増えないまま卒業した。

 事実、食えるものなどほとんどないから田畑をする人とおにぎりを売るコンビニがあるのだ。コンビニには車が多く泊まり、コーヒーを飲んでいる爺さんがいたが、俺が横でフランクフルトとおにぎりを食っていると涙を流してバイクにまたがってどこかへ行った。貧しく哀れに見えたのだろうか。オシャレにコーヒーの気分を壊しちゃったか。

 おにぎりをたらこ&漬けサーモンというイロモノと腹を下さないようにと梅干にしたのだが、飲み物なしで家まで帰って台所でペットボトルのお茶を飲むと、やや下しそうになり、俺ってそういや子供の頃から腹下すことめっちゃ多かったけど生活習慣とか食から来ているのだろうな、やっぱ漬けサーモンは避けるべきだったかと思ったけど、まだ下したわけではないので暑いけど水は飲まずにホットコーヒーを入れて、部屋でおとなしくして、そういや今日はタバコを吸っていないことに気付き、適度に運動するとタバコも忘れるくらいにニコチン中毒って実は簡単に治るんじゃね?と思い、腹の弱いのも同じように生活習慣でなおらんもんかねと、まだ13時29分現在腹は下してない。

 まあ、あとはいつも通りカプエス2でもするか。午前中運動したが風呂の後で大して汗もかかず、やはり退屈が全てを支配している。新しいIT機器が待たれるのも分かる。

 草花と言うと「ハルジオンが道に咲いたら君のことを僕らは思い出すだろう」というフレーズをハルジオンかどうかわからない名も知れぬ草花にいちいち思い出すのであった。もとの言葉にするとフォールチョンと読むのが正しい普通の刀剣を聖剣ファルシオン足らしめたのは日本の作家による掛詞なのだろうな。


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