生きてく強さを重ね合わせ愛に生きるWowWow

 朝からスゲー退廃的になっていたんですよね。

 特に嫌なことがあったわけでもないのですが、神国日本の中で守られて生かされている。家の近くにスーパーや弁当屋があって、お金を持って買いに行けばメシが当たって生きていられる。郵便だって届くし、テレビは見られるし、夜に本を読む明かりもあるし、パソコンはインターネットにつながっているし、それで部屋に居ながら世界のことが諜報出来ているような、そんな幻想の中で生きているんです。

 本当に諜報というのはどこまで信用できるのか。カメラがあって、写真が取られて、映像が部屋に集まってくる。それはもう、テレビ局に行ったら無数のモニタがあって、放送控室にどんどん情報が入ってきたのだと思います。

 けど、信頼できる特派員で裏取りをしないと映画のように作られた映像なのか、事件か何かなのか、その線引きは戦争が始まった頃から分からなくなり、諜報に行くのは鉄砲を持たずにカメラを持って戦争に行くようなもの。

 戦車は無いけどクルマに乗って旅してみたいとか、ふと思ったんです。ナビもあることだし、出て行けば何とかなるかもしれない。けど、トイレもコンビニも見つからなかったらどうしよう。荷物に食料を詰むとか、そういう準備をまだ全然考えておらず。

 考えていて、疲れて、不意にしんどいなと思った時にそれを全部諦めて今の生かされる運命を受け入れようかとも思ったんです。

 しかし、俺には妻と子供はいないわけで、俺が死んだら代々守られ受け継がれた血筋は消えるわけで。自然界や原生生物と比べて人間がその血筋を守ることにどれほどの意味があるかは分からないけど、不安が来たんですよね。このまま死ぬんじゃないかって。

 ただ、嫁さんと子供が出来たとして、廃墟になりつつあるこの家の中で部屋をひとつふたつ使って籠り出したら、俺はこの極楽から抜け出して世話を焼くことになるのだろうなと思うとそれも憂鬱なんだけど、生きるためにはそれくらいのやる気は必要で、テレビと言うのは人を寝かしつけて殺す機械であって、間違っても戦争の諜報機械ではないのだろうなぁと当たり前をぼんやり思うのです。

 パソコンとインターネットでも、結局はOSにウインドウズを使った状態ではマイクロソフトの諜報員にされているだけで、中枢システムであるとは言えないのだろうな。

 ただ、マイクロソフトはOSを作る会社であって諜報システムを作っているわけでもないとも思う。それはカメラ屋がカメラを売っているのは戦争の写真を撮るためというわけではなく、ネットで戦争みたいなことをおっぱじめているからそう思うんだ。


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