コロッケさんがモノマネをしたらアーティストもそれに寄る話

大袈裟に言うとタイトル通りなんですけど、あるピアニストの名演のなかに何か「もにょる」演奏があって、何かなぁと思っていたら若いアーティストのカバー動画で頑張って弾いてるけどやや「もにょる」ポイントがあって、レコードが100万枚売れる有名ピアニストのベストアルバムの選曲が多分おんなじ曲を何度も色々なところで演奏するんでしょうけど、その「もにょってる」バージョンが入っていて、聴いていて可笑しくなってひとり楽しんで聴いてます。

誰が気づくんだこの遊びと思っていたら、演奏家界隈にはクスクス笑って同じ仕掛けを考える人が結構な数いるようで、高名な音楽家という奴等は揃いも揃ってそういうクソジジイとクソババアばっかりかと。いや優しさだとは思うんですけどね、涙が出てきます。

コンピュータ音楽と言うと譜面どおりに完璧に演奏する味気のないものをイメージする人もいるかもだけど、演奏をコンピュータに任せるのではなく自分で楽器を弾いてデジタル録音デジタル再生するのも広い意味でコンピュータ音楽の在り方で、通信を利用してこの真似し合って遊ぶ感じが2020年のいちばん面白い出来事だったのだなと思うのです。


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