混戦模様

朝のテレビのハイライトでヤクルトがソフトバンクに勝っていた。

俺は鳥のことは良く分からないが家の瓦のへりには小鳥たちが混戦模様。チュンチュンと鳴いているところに鳶か鷹か鷲かよく知らんが大きな鳥が来て一匹食ったのではないだろうか。鳥はさらに大きな声で鳴き出した。

国際情勢はゆるやかに変化を始めている。俺が子供の頃と言えば米ソ冷戦で年寄りたちは戦争の辛さを説き、贅沢な暮らしでボンボンの俺は「戦争になったらいちばんに死ぬぞ」と脅されて、戦争というのは貧しく辛いものでそうなっても生き残れるようにとキャンプなどのサバイバルや保存食をまずいと思わず食えるようにと思い思いのことを教えてくれた。

だが、それらは市民が弱いからだと俺は考える。戦争はさせないというのが民意の時代に日本人は骨身になって働いて、政府は他国の顔色を伺って怒られないように詫び石の賠償金を払い続けてきたのだ。

仕方のないことだとは思うが、テレビが旅番組や教養番組で市民に他国を見せるようになって、世界情勢とはいかなるものかと各個で考えてみると、代表が会議をしているのを見て国と国の付き合いと見るのではなくどの国も市町村や州や省などの総合体として存在しながら、それらも噛み砕けば自然界の食物連鎖のようなものであり、不満な人を無くすために我慢を強要するか出来る範囲で快適さを保ち合うかというところが鍵だと思う。

まあそんでも大きな鳥が来たら小さな鳥が鳴いているそのさまを見ると、テレビのニュースがうるさい時にもそのサインに気づける人でありたい。


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