聞いたことのある歌ならそのまま歌える能力が多分俺にはあるので、歌を聴いて伴奏をつけるときにコードだけ分かれば何となくそれで自分で楽しむ分に充分な演奏になります。
けど、コードが合っていても何か不満なのって1回聴いて覚えた歌とかではなく、ギターを始める前からCDやテレビに有線などで繰り返し聞いた昔の音楽なんですよね。
レコード1枚でも歌が入っているだけでなく、様々な音で紡ぎあげられているものもあって。
バカみたいな話なんですけど、X-JAPANのRusty Nailの「どれだけ涙を流せば」と「あなたを忘れられるだろう」の間に入っているタラッタラーンというベースの音が好きで仕方ない。
こういうのが思い入れのあるレコードには色々あるわけですよね。ギターだけではなくシンセサイザだったりバイオリンだったり特にこの楽器というわけではなく、歌の合間に入っている音という音が全部体に染み込んでいるというか。
そういう風に染みてしまった音楽って、歌ってコード譜通りにギターで伴奏入れても何か違うなって自分でもなっちゃう。それは聴きたいのシンセやビオラなんじゃないのかなって自己分析してたこともあるけど、それ以前はそれがギターだったわけで。
まあ、色々鳴って絡んでいるところで印象付けられた音ってのが目立って記憶に残ってるんです。
それで今日は相川七瀬さんの「夢見る少女じゃいられない」を練習してみたんですけど、コード譜では歌い出しからAmでずーっと引っ張るんですよ。弾いてみると「そんなわけないじゃん」と思う。けど織田哲郎さんの「本人が弾いてみた」を見ても歌い出しは左手固定なの。
これは多分2本のギターで片方がAmで固定しながら、もう1本のギターが揺れるので、合わさってレコードみたいな音になるのであって、俺の演奏でももう1本と絡めればそう聞こえるのもなのかなと思ったのが最近ってか今日の気付きなんですよね。
コード譜でもギタ−1本でそれなりの伴奏になるパターンとそうでないものがあるんですね。
それで織田哲郎さんの演奏をずっと見ていて、織田さんだけじゃないけどオープン弦を絡めないFコードをフレット下げるっての基本形のひとつで誰しも辿ると思うんですけど、Aを3本指ではなくバレーコード風に人差し指1本で押さえて、小指薬指中指でFの形にAFAFってアクセントをつけるってやつに気付いて自分の演奏に取り入れてみたんですよね。
音楽プロデューサーというともっと大御所で自分では弾かない会社の社長さんみたいのを想像してたけど、社長さんになる人が実は若い頃いちばん仕事のできる人だったみたいな。
1曲の伴奏の中に盗めるテクが盛りだくさんで、そりゃそういう人の動画が再生数伸びるのはそうだよなと思って拝見拝聴させてもらいました。
あとはマーティフリードマンと相川七瀬さんの対談を聞いてみたり、ゆっくり過ごしました。
なんか上達が実感できない時はギターが安物で限界にきているのかとか道具のせいにしたくなるんですけど、また違った見え方になってきたかなと。道具ももちろん職人さんもいて、こだわると良くなる部分もあって、それを変えて行くのも道のひとつだとも言えるのかもですが。
なんとなく変えてみたいとかではなく、しっかり勉強して下見して試奏して納得の2号機に出会えたらなと思っていたりもします。キーボードもJUNO-Di買ったのにずっとしまったままで机の脇のCASIOを結局いちばん気軽に使っていたりという前例があるんですけどね。