まあ、努力が実るとか継続は力なりって、自分で分かることであって客観性は無く。
例えば棒高跳びの金メダリストだっけかな、世界一を狙ってみたらアッサリ出たのでその時の世界一より少しだけ高く飛んで、毎年少しずつ記録を更新して有名になった逸話。
そういう風にいきなり強かったものが努力信者にバッシングを受けて、わざとちょっと下手な記録を毎日つけて、それを毎日毎日記録しておくことで「そこに努力があった」という幻想を見せている、という解釈でもって見ることは出来る。
あるいは、努力して強くなったのではなく、弱い奴が記録をつけて結果が良くなっていたように見せるために少しずつズルを解禁していったという物語にも捉えることもできる。
主観的には、過去の自分と比べて良くなったことは実感しているが、客観的というか読者アピール的にそこを文章で語っても努力の成果というより文章の巧さと捉えるだろうし、実際にも書き手としても少しずつ変化はしたと思う。
三年くらい、手帳も付けている。ビッシリ書かれた革の手帳はいかにもマメな努力の証拠であるかのように思っていたからだし、そういうものが欲しいから自分で作った。そしてそれは一気に書いたものではなく、毎日書いて、時々飛んだり忘れたり書けなかったりして、また穴埋めをしてとしてきたわけだ。
そしてその過程で、負い目に思っていたことをほとんど解消してきたわけだが、そこはブログでは伝わっていないんじゃないかなと思う傍ら、少しかいつまんで読んで嫌疑の念を向けられているだけで、既に書き終えた3000記事全ページ読んでいる人などアクセス統計的にはわずかで、そしてそういう読者だろうと思われるところからはコメントやアンサー記事で吉報が届いている。まあ文句を投げつけられることもあるにはあるが。
結局のところ、若い読者から見て自分より長い経験をしている年長者のブログは物語でしかなく、そして右肩上がりの直線なら積立貯金のように計算しやすいが、現実モデルはもっと凹凸がある波打ったもので、それを読みやすいように右肩上がりに並べ直すような手心は全く加えていないわけでもない。
怠惰と加齢で衰えがちなものが水平からやや右肩上がりを保っているというだけで、それはそれなりに強いが、広い世の中をつなぐ狭いネット社会にはもっと強い奴の方が目立つ。
今言えるのはそれくらいのことかなぁ。勘繰る人をえぐり返しても俺にそんなに得はない。だが防衛はしないと、また何か別のレッテルを貼られてしまう。継続の先にまだ理想郷は無い。自信がなく、人の輪を大切にする少年だったが、40代は自信にみなぎり人から裏切られる。総合すると関わりを絶つことで色々とひとり勝ちが増えたが、その寂しさを埋めるまで結構いろいろの回り道をしたと思う。
もっと簡単に言うと、付き合う相手が変わった。賊するグループが変わるまでの一級品とは呼べない努力でも、頑張るグループに属したことがそのまま環境変化で、それって俺自身の高校進学の失敗談として無理に頑張って上の学校にしがみついたけど、元々自分で継続してできる努力以上のスパートで入学した学校での三年なり六年というのは振り落とされる体験でもあり、それが原因の逃避行としてのゲームへの没入だったと。
そのゲームにも続けたことで何らか自分なりに得たものはあるが、勝っている映像を作って見せるという映像制作ほどの客観的なアピール力はなく、映像を見てボタンを押すとか音を聞く程度なので、ゲーマーとしての主体的なコントロールより受動的な体験が上回っている。
でもそれって、勉強だと学ぼうと選んだ本、用意された文房具、作られた楽器の演奏など、あらゆる仕事はそういう風に花型を盛り上げるためにスクラムのような仕事同士の関係があって、まあ親の金とか運の良さが自分の努力より優っているとしても、上澄みの仕事が取れたという話で。
そのポジションは本来努力をして上を目指すのではなく好き勝手に遊ぶ余裕がある。そこで好んで習い事をしていて思う通りには上達しない、という程度の話で努力が実って何かになるという物語として記録を歪めることは本来的ではない。
また、どこぞのサラリーマンがどこぞの病人になっただけで、通勤時の携帯ゲームライフログにランチやデザート写真見たいなくだらないライフログを病人目線で続けようか。企画としてはつまらないと思う人がいても、そのランチもデザートも映えているし美味しいし、それは文章で追体験するのではなく、800円とかでほぼ同じものが自分で味わえるコンテンツとして「ある」ということ。
それと比べたら、10年試してみないと実証できない継続努力のログというのは、読まされても面白くないという気持ちも多少は理解できるよな。
俺にとっては25年続けたブログでも、企業再編などで10余年分しかログとしては残っていないし、来た人にしてみたらいきなり10年分あると言われても毎日書かれて増えて10年分になったことが分からない一連の記事群でしかないわけだからな。