今日のおみせばん、ヤキソバン

 親父が朝から出て行ったので、店は休もうかと思ったが、まあ月曜なんて暇なので行けるかなと9時半ごろに店を開けて、観察モニタの電源を入れて部屋でお店番。牛乳配達のおばちゃんが来るのを観察した。

 それから昼飯前に風呂に入る。昨日の部屋の掃除で汚れた服を洗濯籠に入れて服を脱いでからバスタオルを忘れたことに気づいて寒い中取りに行く。ウチは家とお風呂が離れになっているタイプなのだ。

 風呂から上がって、どん兵衛天ぷらそばの後、食い足りないのでお菓子を食う。今月の病院での体重測定では1キロ増えていたが、体操でお腹はへっこんだっぽいので、安心しておやつを食うのだが、歯が痛い気が。気のせいレベルではあるが、今朝も朝早く目が覚めて頭痛がする。ネットを見ると虫歯がいたくなくても頭痛なのは虫歯だと思っていつもと違うほうで嚙んだりする筋肉痛みたいな頭痛もあるらしい。

 歯磨きをする。フッ素増量の銀色クリニカで、俺はこの数年普通のクリニカで通して虫歯は無かったのだが親父が安売りなのか新商品なのか違うのを買ってきて、これが虫歯の原因ちゃうかと思っている。フッ素は歯を治すが、pHから浸透圧まで考えて適度な分量になっているはずで、安易な増量は改悪である可能性が高い。だがまあ、他の歯磨き粉でも毎日磨いていれば虫歯にはならないわけで、サボらず磨けば大丈夫かな?

 歯を磨いてから、顎の筋肉をごきごき動かしていると頭痛は緩和された。髪の毛を切ってSNSの写真も更新する。

 俺は最近会った人に人に名前を知られる用事は無いが、SNSは実名なのでお役所や病院などで名前を知った人が検索して「同姓同名かな」と思われる程度でまあ別にいいのだが、顔写真はそれと分かるようにし続けているつもり。ただ、顔写真では身長も服装も分からず、髪型と服装に表情などを真似ると一緒に見えがち。

 マンガで読む名作「若いウェルテルの悩み」ゲーテ原作が何故か部屋から出てきて、過去に読んだかもだが覚えておらず買って放っていたかもなので読む。この本と太宰治人間失格はどこか似ているなと思った。まあ順序的にはゲーテが和訳されてから太宰なのだろうけど。このマンガで読むシリーズ他にはシェイクスピアとか名前聞いたことある系をかいつまんで買ったのだが、原作は外国語だし古典だし、それ知らないでマンガで読んだ気になって大丈夫かなと思うが、知らないよりは100倍良いと思ってる。

 南都銀行の営業さんが来年のカレンダーを持ってきてくれた以外、来客は無く店を閉めてカップの焼きそばを食う。食い足りないのでレンジ飯も食う。

 そうこうしていると、食ってゆっくりしているところに店が開き、親父が返ってきたかなとモニタを見て出ると居酒屋さんが仕出しを持って「まいど!」と来た。

 親父が気を利かせて外出先からケータイで居酒屋さんに注文していたようだ。お代はツケにしてもらって、ごちそうなので腹は膨れているがいただく。

 思えば子供のころからそういう家だった。家族で食事をするのとどこかのお葬式がかぶるとお葬式でごちそうが弁当箱の3倍くらいの大きさのお重のような容器に詰められて出てくるのを仕出しと呼ぶらしく、お葬式の人数分出るのだが、お葬式で食べずに持って帰れるように弁当箱になっている。

 俺は親父からお給料もお小遣いももらっていないので、出すとなるとお財布からで近所のごはん屋さんはあまりに高級店なのだが、町の店として1日店を開けて売り上げが無いと先行き心配なのと面倒なのとでスーパーコンビニの弁当の時もあったが、今日はカップ麺。しかし、周りにはごはん屋さんがあるので、それをガン無視でひとり飯というのも冷たい話なのだろう。お小遣いを持っていたら払うのだが、今日は手ぶらで出てしまい親父にツケてもらった。

 焼きそば、赤飯、味噌汁のあとに刺身盛り合わせ、鶏すき焼、だし巻き卵、カニとわかめの酢の物、お漬物、半熟卵、サラダスパゲッティ、ふりかけごはん、味噌汁。

 頑張って食ったらお腹がしんどいので、またお腹を下さないように胃腸薬を飲んで、ベルトとジーパンのボタンをゆるめた。せっかく体操して胃下垂が治って来たのに、またお腹がパンパンになった。

 うちの親父も太くは無いがお腹だけめっちゃ出てる時があった。こんな風に食っていたらそりゃそうなる、と思うので、対処法としては断る手はなく運動して燃焼である。ボクシングのフックの動きで体をねじって二の腕にも効く。うかうかしているとお腹にばかり脂肪が付くので、適度に筋肉にしたいところだが、いちど筋肉にしてサボると全体的に太る。

 反対に何故20代までの俺はあんなに瘦せていた?炭水化物が多くて、運動は自転車だけで、体はガリガリだった。パソコン買ってからも30代までは痩せていたが。20キロ近く太ったなぁ。頑張って3キロくらい攻めたがリバウンドも来る。

 本で行くと芥川龍之介の「芋粥」が食べきれない系逸話だが、日本には「わんこそば」のような文化のある地方もあり、子供の頃はおそば食べまくれるなんて良いなぁ、行ってみたいなぁ、などと思ったが俺はざるそば3枚でも40代で無理になった。

 昔の遊び友達とも「もっと食えたののにねぇ」とか「行けると思って頼んで出てきて食ってみて無理なのに気づく」みたいな話を代金払って外食でしていたのだが、自宅にいて「据え膳食わぬは男の恥」みたいな覚悟で胃腸薬で食うのは何なの?(味は旨い)

 タンパク質が多くて、鶏すきにちょっと入っている白菜が「体に優しい」って思う。

 京都の人が株の漬物や菜っ葉の炊いたんを食べていると言ってもそれは来客に野菜を売って自分ちでは焼肉とか食べるみたいな損得の話ではないかと思っていたが、儲かりすぎて肉ばっかりで野菜が恋しいみたいな新芋粥が書けるのではないかと思っている。

 そうしてお腹いっぱいで考えると、親父が投信を500万買って金利1%で「5万も儲かった」とか言っておいて、借入1000万の金利が8万で貸したり借りたりで3万損してんじゃないかなと思ってたけど、金利的には1%と0.8%で預け入れと借り入れが500万差で3万で500万借りているわけだから、それでも先々分からないからとカップ麺食べて現金貯めるみたいのは俺の商売はまだ親父には敵わないのかもだし、別に敵じゃないから敵わなくてもいいけど、俺の方が貧乏暮らしの経験からせせこましく、継げていない。

 ただ、世には手数料のある金融機関もあり、金利の差で利得があっても普通は手数料で損をするという説がある一方で、誰もタダでは働かないし、浮いたお金は死に金なわけで、この差額がチップみたいに騙されてナンボという所なのかも。

 まあネットという識者も読むメディアで臆面もなく言うと20年前でもITというのは新しい得体のしれないものという様相で、だいぶ飯おごってもらったし飲まされたしで「腹を割って話せ」というのがそのいちばんの目的だったと思う。技術用語とか専門用語とか英語とか、そうじゃなくて「電気で楽して飯食いてぇ」ってくらいまで分かりやすくして正直に話すと「そんな楽な機械があるなら買ってやるからまあ座敷で待って飯でも食え」という話なのである。


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