マナカーブに多少懐疑的になってみた

 2日ほど休んで「さてこれから俺は何になるんだろう?」と思った。

 テレビゲームやギターや音楽関連を休んでみて、風呂に入って部屋でぼっとしているとふと「デッキに1マナのカードもっと増やさなきゃ!」と思って部屋の隅からデッキケースを取り出していじった。

 これが最新のチューニングのレシピ。白い1マナ生物ほぼ手持ち全部。

 マナカーブを基軸にデッキを組んできたけど、マナを使い切るうえで最もなだらかになる曲線を描いたところで、それでデッキが最も強くなるのは全て赤単の火力カードである場合だけで、ちょっとマナカーブに逸れてもコスト対効果の高いカードが多いデッキは強い。リミテッド強者と自負してるのは構築やり続けるカネと根気ないからだけど、そのアプローチから見えてくる強デッキてのもあるわけで。

 ジワジワとアドバンテージを取るミドルコントロールの要素を少なくして、速攻で勝ち切るか粘って大技で逆転を狙うかのメリハリがもうちょっとブラフもありきの実戦に寄った感じかなと。晒して言うのも何だけど、MTGのデュエルって相手何してくるか分からんから、単純に焼き切ろうとする奴がそれなりに結果出して、反対に全部カウンターみたいなデッキもそれはそれで強い。でもそれって、速度で勝ってるとか、相手に決め技が少なすぎるゆえんでカウンターで事足りるのであって、もっと何が出てくるか読めないゲームでも色々の対戦経験とかカード知識があると想定の範囲内になる部分も結構あって「これくらいで勝てるんちゃうかな」って考えられるようになってくる。

 まあ、マルゲ屋メンツに遅れて混ぜてもらってドンケから始めたMTGもアデプトメンツの先輩陣から「ルーキーさん」と可愛がってもらって、いつの間にか奈良界隈のおもちゃ屋に格闘ゲーマー(って多分ショップの子は分からない)強面の兄ちゃんを引き連れて「カーメンさん」とか呼ばれてる変なおじさんまたはお兄ちゃん。

 いつしかその相手も散り散りで見せ始めた人も噂は聞くけど、俺としても商売抜きでひとつのシーンを煮詰めたいとか思ってて、大学の研究職でも教員という学校仕事はしなきゃだし企業の研究職でも自分の給料と売り上げか経常利益とか天秤にかけられるわけで、自由に何でもゆっくり煮詰められるての親が元気な金持ちボン特有よね。

 若い時は物書きに憧れたもんだけど、誰もいない部屋でパソコンで文字打ってても「つまんない」と思うようになったのはそれなりに分別が付いてきたからよね。

 マナカーブって言ってもタイプ1で1マナカードで60枚揃うなら全部1マナカードで良いわけで、提唱されたころに稲妻やブラスマンから火葬やボールライトニングを経由して4マナくらいで焼き切れるって話だから、それが敵わない環境でクリーチャーが並ぶとにらみ合いになって「ドラゴンが火を吹いた」って展開もあり得るわけで。

 その意味ではこのレシピはどんな環境であれ最強デッキとは程遠いけど、マニアではなくちょっと集めてる初心者からすると恐ろしく強いわけで。だから、その差を埋めるために「誰が見ても強い」つまり「同じコストや安いコストで等価以上の性能」のカードをお買い上げいただくために、それが分かるデッキとして仮想敵てか実際的なやられ役というかハードルのひとつの高さとして存在理由はあると思うのよね。


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