競プロerに賞金を出すとソフトはタダで開発できるか

 なんか昨今では大企業の競プロer採用が進んでいるようでそれについて。

 1000人で競って1年のレースの後に採用が決まるから企業側は勝者ひとりに賞金を渡して採用すればいい。

 とても良い話に思えるのは会社都合で出さなければならないお金が減っているからだ。

 俺はこれでも情報処理技術者なわけで、予算面から競プロを国の都合で考えると、まず1000人で競プロするならパソコン15万として1000台1億5000万円、家賃光熱費通信料食費等生活費ひとり最低10万円(で行ける?)12ヶ月12億円、勉強するのに書籍代3万円3000万円で年間7億8000万円が競プロer側でかかるわけで。それを社会負担させて競ったうえで出来上がったソフトで企業が得する、または公益性のあるソフトなら市民全部タダでもらえるわけだけどそれには端末代金と通信費が上乗せなわけで、ウチでは牛乳配達のおばちゃんがスマートフォンを持つために牛乳が瓶1本あたり10円ほど値上げらしい。

 IT企業てのができたのは、これまでこの13億8000万円とかもっと、家電メーカーや電気ガスなどのインフラ業者が負担していて、それで技術者が足りず労働者派遣法が施行されて外注の形で回っていたのはコンピュータが好きな金持ちのボンが趣味で勉強して仕事できるようになっているのが月給だけで会社を回ってソフトをプログラムしてきたからで、昭和後期生まれ時代の団塊ジュニアが社会に育てられてそこそこ常識と仕事の責任感とかを持つようになっているから回っていたわけで。

 それを会社として運営して社会機能化させるために、まあ教育の段階から電子端末支給ということで下支えしようってのも分かるんだけど、そうすると家計負担が昭和平成よりも当然増えてくるわけで。

 てか、普通の暮らしってのがふんわりした言葉でどこ向いてんのか分からんでも、通信端末とか情報端末はあると便利。普通の暮らしに端末がおまけで付くとユートピアって思ってたけど、ユピキタス新時代は絵面的には未来志向のとんだディストピアなわけだ。

 昨日まで大相撲をテレビで見ていて優勝杯の授与に経済産業大臣の西村さんが総理大臣と連名で読み上げられていて「ああ、そっからも出たか」と思ったものでした。

 ソフトをタダにしようと思ったら見積もり13億8000万円の社会負担ってことでファイナルアンサー。


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