クラハシが編み出した本当の足払い戦

 まあウメハラマンガを読んでいない人は先に読んでください。

 ウメハラマンガではクラハシが弾で戦ってカメラ屋さんが足払い戦となっています。

 足払い戦とは何かというと、ストIIでは立ち状態よりもしゃがみ状態の方が被攻撃矩形(喰らい判定と一般的に言う)が前に出て、同じ距離で繰り出した大足払い(ストIIリュウケンで最もリーチが長く発生は恐らく3フレーム程度)が立てば空振りしゃがめば当たるという距離が僅かに存在するのです。

 それで、その誤認を誘ってしゃがみ待ちではなく立って構えて足払いの空振りを誘い、空ぶった足払いの隙(後動作とでも言うか、技のアニメには前動作、発生フレーム、持続、後動作がある)ここに踏み込んで大足払いや投げ技を決めるという攻略が「さもあるかのように」ゲーメストに掲載されたことがあるのです。

 それはストIII3rdくらいまで俺の戦いの選択肢の中に組み込まれ、まあストIII3rdは日米団体銀メダルまで行ったから誉めて、許して、と思うけど、手慣れで論理性に欠ける攻略だったと振り返ります。

 では何が正しいのかと言うと、敢えて言うなら「お釣り理論」とでも言いますか、リュウ同キャラやリュウケン戦は弾ジャンケンと言って、待って対空、波動拳、飛び込みの3すくみジャンケン以外はほぼ無意味というのが持論です。

 もちろん、踏み込み足払いが波動拳に勝つというようなワンシーンが無いわけでもない、しかしクラハシが波動拳でカメラ屋さんが足払い戦と言うのをビデオでよく観察すると、クラハシリュウ波動拳をどんどん打ち、俺の持論でもある弾ジャンケン理論に近く時々待って対空を狙っています。ダメージ減は弾と対空です。

 しかし、あまりにリードが開かないように、波動拳のクリーンヒットが2回続くと大足払いをブンと空振りして、そこにケンが足払いや投げのお釣りを入れるのです。

 二人が八百長の可能性も疑われましたが、俺の見立ては待つ、波動、飛び込みのジャンケンに勝ち過ぎたときに大足払いの空振りを入れてお釣りをもらうことで、相手の意識が「このリュウには足払いの間合いで待っていたら空振りが来るのでお釣りがもらえる」と言う風に心理操作されることだと考えています。

 その根拠はお釣りで負けるときには決して足払いを空振りせず、リードするまで波動拳を打つのです。その得失点差に気付かず、相手は足払い戦に弱く足払いの空振りを狙えば反撃で勝てると思ってしまうと、弾を控えて待つのでいつまでも最後までリードを取られてカメラ屋さんが負けるのです。

 それに気づき、弾を打つようになってから、昔勝てなかった古参のゲーマーに何度か勝つことはありましたが、弾ジャンケン理論をブログでも公開していたし、後進にも追い抜かれて、古参にも勝率で行くと全然及ぶところまで行きませんでした(ストIIXで)

 それでも、信じられない人もいるかもですが、俺は米大会でストIIXをガイルでいちど優勝しています。ビデオにするとただの待ちガイルなのですが、弾と待ちの配分など自分なりの研究があったのです。しかし、その当時は数的にも論理的にもまとまらず狙い通りいったのは「運が良かった」とコメントしています。

 今では足払い戦とはクラハシがと書いてしまうのは違うかもだけど、賢い奴が生み出した「おとり」のテクニックだと考えています。もっと語りたいけど今日はここまで。


🄫1999-2023 id:karmen