そのファミコン箱が可愛いだけちゃうか?

 SNSでレトロゲーム1980年代のファミコンやMSXのゲームの映像が流れてくるコミュに入っているんだけど。こっからここまでコミュというグループのような縛りでは無く、個々人のアカウントとそれぞれつながって、その中でレトロゲーム好きな人とのつながりが多く、目に触れるようになってくる。

 その中でファミコンの「忍者ハットリくん」と「ドラえもん」の映像を見て泣きそうになったんですよね。俺はそれをファミコンとして楽しいとはそこまで思ってなかったんですけど、小さい頃にテレビで忍者ハットリくんドラえもんは祖父母や両親とよく見ていて、それで今でもテレビでドラえもんは続いているけど、それには大して感情は動かないのに、ファミコンのドットで描かれたドラえもんに何故か懐かしいものを感じてウルッと来てしまったんです。

 あの頃は確かに親に愛されていたというような気持ちが懐かしいおもちゃを見ると来ちゃうんですけど、愛とは何か思春期に分からなかったけど、無くしてみると出て行った母親が俺にしてくれていた事と言えば家事をして正座でテレビを一緒に見ていたくらいなんですけど、じゃあ家事ロボットとテレビで用が済むかというと、一緒にテレビを見ていたことが愛みたいなもので、まあ年の離れた弟が出来て弟をかわいがるようになった時にもいちど寂しい思いはして、20歳の頃に年増の女に騙されていた時に「いけませんよ」と咎められた時には付き合う相手を選ぶのは俺であって成人しているのに母親が出しゃばるのは鬱陶しいとも思ったけど、俺も母親も一緒に住んでいたから同居人としての相手を選ぶのは当然だし、俺が大阪にマンションを借りたあと母親も家を出たらしく、それから滅多に会わないのだけれど、それは俺が自立する力を持って新しく相手を作って愛を注ぐべき節目になるべきであったわけです。

 ただまあ、病気をして見舞いとか世話をしてくれたのが親父だったので今は父方に居て、親父からの愛はそれ間違うと同性愛で、親父と住んでて髪が長い時があったからちょっと遠間に見た人から娘だと思われていた時なんかもあって。

 そこまで思うとドラえもんハットリくんを懐かしんでいるのではなく親を本当に思うなら失くしたおもちゃを探すより結婚相手を探さないとなぁとなったところで、まあ古いおもちゃを大事にすることで芽生える恋とかある?と思ったら、それでも1本あたり100円くらいは儲かるから雑多な中古ファミコン市場があるわけで、家に既にいっぱいあるゲームカセットをひとつづつ眺めて、それで物置ではなく部屋に飾ってあるのがこれ。

 ファミコンじゃないけどGBAのミスタードリラー2!

 ハッキリ言ってリラックマのシールでも嬉しいような人間が会社員として給料をもらって趣味はゲームだという自己暗示でゲームショップで求めたものが可愛い箱だったということを認知して自戒のために部屋にこれを飾って飽きるまで眺めようとしたもの。

 剣と魔法が好きでお母さんも大事だけど、サンリオと月と猫が好きでお父さんも大事という。両親の大事なレコードにユーミンがあって、両親の寝室の東側が雑木林で本当に静かな木漏れ日の中で幼少期に寝ていたんですよね。そしてユーミンの別の象徴というと中性的(ユニセックス)で天使のような両性具有を理想としていたのかも。

 もうちょっと前向かないとなと思った時、SNSでもゲーム寄りは中古カセットといえお商売をしていて、そしてIT寄りには自分より若い大学生が毎日のように勉強会やら議論をしていて「たまに混ざりに来るおっちゃん」をしている。それに触発されて、引きこもりの登校拒否から学校に久しぶりに行くような感覚で、コンピュータサイエンスの勉強を再開してみるの。ゲームするか勉強会か。その勉強が何の役に立つか分からないけど、それを考えることが応用ってヤツですよね。


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