誰かをぶん殴りたいという衝動

 NHK「うたコン」で大竹しのぶさんが歌う「逃亡者の手紙」で題名あってたかな。反戦歌なんだけど、まあ世の中戦争の風潮ではありますよね。世界的視点ですけど。

 ところで、俺のこのブログはストリートファイター格闘ゲームの談義というか、それで出来たゲーセン仲間との遊びの一環として攻略法をネットで議論するとか、持論を展開して自慢するとか、なかなかしょうもない切っ掛けからウェブ資源の無駄遣いをはじめたわけで、まあ俺を含めてその他大勢も自分のホームページを持って世界の誰かに見つけてほしいって時代感はあったと思います。今はSNSとかが直接的にそうだけど。

 んで、反戦歌とゲーム談義がどう結びつくかというと、リアルの俺は高校当時からダルシム使いというのもあってマハトマガンジーのように非暴力で不服従だけど、それは表層的な問題でゲームの中では戦闘機ゲームでエースパイロットであり、格闘技ゲームでチャンピオンというバーチャル武闘派人間だったわけです。それも表舞台の人気者ではなく路地裏のケンカに強いみたいなゲーマー用語でハメ野郎というね。

 だからまあ、それでゲームがもとでまたケンカになってプレイヤーである実物の俺が殴られるなんてこともありましたが、それがまあ20代の後半でメンタルを壊して入院するまで続き、薬を飲み始めて太って脂が付いたら筋トレとかダイエットをはじめると本当に体の肉付きが良くなって、いつの間にかチンピラに絡まれてケンカのムードになった時にコソ連してた手が反射的に出て、相手も怪我したかどうかは分からないけど芝居かどうかめちゃ痛がって警察呼ばれて殴った手の骨を骨折して整形外科のお世話に。

 それからも随分経つけど、最近は幸福度が高くてゲームと言えば将棋や麻雀でもかなり遊んで、そうではなく何故格闘ゲームだったかというと俺は刀や鉄砲でやられたことはないけど殴られた経験はたくさんあって、けど中高とヒョロ弱っちい感じなので勝てそうになく、殴られて我慢して泣き寝入りの代わりにバーチャルケンカということで、幸福度が上がるとまず殴ってやろうとか思わないのでバーチャル世界でケンカに興じる動機そのものが無くなっているんですよね。

 その経験自体は実はかなり前からあるんだけど、それでもプロゲーマーとしてリングには立たないといけないみたいな思いから、カプエス2を日課にずっとやっていたのが2016年ごろから7年くらいかな、今年の5月までずっと義務的に殴ってたわけで。

 ただ、その催しは俺にとっては形骸的で無意味に思えても市民に娯楽を与えてお金も動くという要素はあって、戦争の原因が貧富の極端な差であるとするとそれでも何かの役には立っていたのではないかと、辞めることで小さな波紋ではあるけど社会情勢の変化につながるんじゃないかとちょっと考えてみています。


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