医学の前に人体を

 俺はまあ46歳なので今更に学歴の話をすると人生の前半2分の1よりも前の話になってしまうのだが、高校くらいまではラボとかドクターにはほんのり憧れを持っていた。だからコンピュータの専門学校と言うと「大学に行けなかった人が仕方なく行くとこ」みたいな風評は俺の元には届くのだが、世間一般でどうなのという問いはなんというか統計的というか、関西だと京大阪大関関同立という大学のランクがあったのだが、最近は大学も数が増えて、関東だとMARCHの下に日東駒専があるらしく、その名も専修大学という下のランクの大学があるのだが、専門学校と言うと専修学校なのであるが、専修大のほうは4年制で、偏差値的に関東の日大関西の近大とそう変わらないのではと入学時点ではそうなのかもだが、総合大学と専門学校の差と2年制4年制の差を痛く気にするのは趣味がゲームしかないからドラクエとFFの差が分かるみたいに大半の人から見たらどうでも良いことを当人は気にしているのである。

 それはそうと、高卒でフリーターをしていた2年間にもゲームの攻略本以外に本屋で手に取った本があり、一冊の東洋医学の本だった。

 何を隠そう、前年度は化学を復習していたが、高校の選択が物理化学で受験科目も物理だったので、対して医学部と言うと一般的には生物と化学が受験科目になる。仕事を辞めたすぐの40歳には医学部再受験も考えたが、工業過程の専門学校から三年次編入できるのは学部が限られて、しかも医学部は6年とか勉強するわけで、ゆっくりやっていたら46歳まで来てしまったという感じで受験にはスピード感も大事、18歳までにどれだけ勉強できるかが勝負!ただ20代に仕事の合間に新書を色々と手に取って読んでいた中には「物理学には若い閃きが必要だが生物学は天才じゃなくても長い事勉強していると分かることがある」という一文があって記憶に良く残っており、年食ったから生物でもやるかと化学以外にも生物以前に小学校の生き物図鑑が俺の趣味では恐竜、動物、昆虫だったのが、日本の地理を考えると島国で鳥、魚、植物が生物として自習しやすいのではないかと小学校レベルまで巻き戻ってみた。

 そんな話は病院でのカウンセリングでも時々先生にするのだが、最初の5年はずっと同じ先生だったのが、近年は毎年新しい先生が来て、まあその先生にまた勉強しなおそうと思っている話をすると「私は中学くらいでもう人体一筋だったわ」と言う話があり、鳥とか魚とか植物はどうなのよと思っていると、他の先生は猛烈な植物マニアだったりした。なんにせよ生物の範疇ではあるが、人それぞれなようである。

 俺の中学と言うとファミコンとゲーセンとあとは幻想小説とかそんなだったなぁ、役に立たない不思議ちゃんだぁ!と思ったのだが、その不思議ちゃんから「魔法の薬」という如何わしい薬学と言って良いのか、そういう本と出会い、それと東洋医学の本を暇な時に買ってもあんまり読まなかったなぁと読み直していると、他にも色々と教えてもらったり出来たのだが、子供の頃の知ったかぶり聞き上手ではなく、正直に知らない事は知らないと言うようになったので話が弾んで「酵素って分かります?」「あー、名前は知ってるけど何か分かりませんねぇ」「あー、分からんかぁ」で話が終わってしまう。

 だけどまあ、中学理科の学参くらいでも注意深く読むとデンプンから麦芽糖への分解に酵素が出てきたりするのだが、学参に乗っている「マルタロース」とまず参考書の他の部分を読んでも全く解説のない単語をひとまず丸暗記して、それから化学をやって、有機化学になって、有機化学の専門の本を読むとそこにまた1ページだけマルタロースのページがあって、んー、大体の人はそれらを「結局ブドウ糖になるってこと?」と解釈しているけど、デンプンを取って麦芽糖になってブドウ糖になると酵素が働いて分解していくけど、ブドウ糖をダイレクトにジュースとかで飲むのって健康にどうなのというのは前々から疑問で、お医者さんは進めないけど、ゲーマーの仲間には徹夜ゲームに晩飯を買い出しに行ったら弁当やカップラーメン買わずにファンタグレープのペットボトル3本みたいなやついたなぁ、と思い出すんだけど、俺はあの時その彼にウェルチーのぶどうジュースをすすめて、飲んでみて「うわ!濃くてうまいすね」とリアクション上等だったのだが、やっぱ知らないのに人の食にアドバイスは自分でもどうよと。

 まあ、今の自分の所感を言うと、ダイレクトにブドウ糖を摂取すると仕事をしない酵素が体に貯まるので、それが悪さをして病気にならないかとか思うんだけど、先生によっては消化に良いものを食べると余った酵素が体をめぐって良くなるという俺の考えたのと全く反対のことを言ってるんだけど、湿疹に良くない食べ物として書かれている食べ物と、湿疹に良いとされる成分をググって、そしてその成分が入っている食物をググると見事に全部湿疹に良くないとされる食べ物に含まれているとあって、まあ無関係のものが本当に無関係だと仮定すると、良い悪いの成否の逆二択に落とし込める。ヒントなのかイタズラなのか、それ周りから良くなるか悪くなるか実験するのが近道ぽい。

 まあ、湿疹と言うと皮膚なので、今日は栄養から腸まで学習しただけなので、まだそこまで考えるには予備知識が足りないのだろうなと思うし、臨床実験とか出来なくても、コンピュータのソフトウェアをずっとやってきたわけで、本に書いてあることが出鱈目ではなく医学の研究史に基づきながら、意地悪い逆言葉が混ざっていたとしても勉強を続けて正否を見抜けば座学でもそこそこ行けるんちゃうかとも思っていて。

 実験台は主に自分になるが。今日は昼の弁当に奮発してパイナップルと濃厚豆乳とヤクルトを追加して、そういえば昨日はいつからか飲まなくなっていたダイソーの「ビタミンミックス」を各ビタミンの含有量を見てビタミンDが含まれているのを確認してから1日量とされる3錠を飲んで、今日は飲まずに経過観察している。そんだけ。

 明日は歯医者さん、病院は来週。湿疹の塗り薬は切れかけで、塗ったら治るのかもだが体の内から治せないものなのかなぁ、素直に塗って、つまるところ皮膚科まで次の塗り薬を処方してもらいに行くのが面倒で、塗れば治るならそれで良いじゃんとも思うけど、しつこい病気だから。

 私、中学の頃こうだったわ!の話から書店でもらった人体図のポスター。

 これは雑誌に付録でついていた人体模型の下敷きだが、ずっと放ってあったのを取り出して使うことにした。膵臓が載っていないあたりが子供向けだなぁと思うなど。


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