今日のMTG(白色閃電旋風からひと晩明けて)

 書籍ディープマジックは結構に分厚い本である。参考書1冊程度のボリューム。

 本というのは最初のページから後ろに向かって読むように書かれているものだが、ミステリィを読むのがしんどくて犯人は誰か最後の方から読んだり、ゲームブックというジャンルでは話に次に何ページに飛ぶか書かれていて、あちこちめくりながら読むようになっているものもある。ひどいのは辞書だ。費用対効果というか、値段の割に分厚くて得な本の部類に入るのは大抵が辞書である。用事があるまで置いておく用の本であるが、勉強というと辞書を引くことなのかもしれない。もちろん書き取って覚えるとかもあるけど。

 それでも物置にしまっていたのは全部読んだと思っていたからだが、人は悲しいくらい忘れていく生き物。また読むと、ちょっと違った視点になる。焼殺デッキにはじまり白色閃電旋風まで進んで、それがサイドで焼殺デッキになる永久ループかと思いきや、そうして焼殺デッキのタイプ1まで戻ると、いかにして焼殺デッキが思うように勝てなくなったかなどの細かい事情も記されており、焼殺デッキにもサイドはあるのだ。

 デッキ辞典の前には炎と氷デッキがあり、実は俺のカウンターバーンというのはディープマジックから考えるとトーナメント参加して体験して学習して考察する、その考察を全て書籍として読んだところから出発していたので、読んでない人より1周深いかもしれないが、堂々巡りは堂々巡りであって、ルーキーイヤーだったのかもしれない。

 まあ、どうやらMTGをショップでしている子供は「カーメンさんの本気って何なん?」「青赤らしいで」「じゃあまだ本気ちゃうやん!全然おもんない!」とか言ってんだけど、MTGに使う小遣いを減らしたあたりから本気は本気だけど子供にも勝てません!

 そんなこんなで1周回って白色閃電旋風からテーマカラーは青赤でタイプ1焼殺デッキ(炎と氷もあるで!)を組んでみましたよ。

 まだテストプレイ中なので今からもういちど焼殺デッキを研究することにしました。とりあえず焼き呪文を全部相手に打つとXを除いても21点あるので、あとはXの威力をいかに上げるかとか青の引きでどうやって山札から焼きをやくさん持ってくるとか。

 最近のタイプ1では白ウィニーがまた勝っているという話をネットで読んだのですが、関係各社が読者に安心を与えるために黒い睡蓮とかモックスなしのレシピを優勝に上げているだけで、親和の時に再燃焼した0マナアーティファクトヤフオクでは値段高騰で誰もそこまでカードを集められないがゆえにしょぼいデッキ同士で優勝決定戦が行われているというさまは最高の試合が見たいという趣味のお金持ちにはどこか物足りなく、あるいは最高のものならそれを欲しいというお金持ちが高価なカードの所有者になっているがゆえに市民はそれなしでゲームが楽しめているのかもしれないですけど。

 タイプ1で焼殺、言われて見るとそこまで本気は出そうと思って見たこともない。だけどディープマジックの著者は多分本気で、同じMTGの本ならカードの絵柄がそのまま全部印刷されて絶版カードが見られる本が高値で買われ、それは市場に出ずにディープマジックの方が売りに出てそれを読んだ俺はデュエリストになったのであった。

 まあ「白色閃電旋風の習作よりは強く出来たらいいな」くらいから始めるつもり。


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